熱回収による効果と利用方法

熱回収とは廃棄物を焼却して処理せず、焼却の時に発生する熱エネルギーを回収して利用することで、サーマルリサイクルとも言います。

こうして埋め立てゴミを減らし、環境負荷を減らしながらエネルギーの消費を抑えます。近年研究が進んでいるリサイクル法の一つで、主にごみ発電やエコセメント化、温水などの熱源や冷房用のエネルギーとして利用されています。熱回収は二酸化炭素を排出するため、地球温暖化の観点からは埋め立てる方が環境に優しいとされる考えもありますが、熱回収で減らした原油の二酸化炭素の量で、ある程度は差し引きがゼロになるとされています。

廃棄物処理場での焼却処理は、燃焼温度が高くダイオキシンなどの発生は抑えられ、廃棄物が残ることなく海洋投棄や埋め立てなどが減り、自然環境への悪影響を和らげることができます。この方法は大きく二種類に分かれていて、低温の空気中などから熱を回収して、高温の熱として取り出すヒートポンプ方式と、空調によって失われる温度と湿度を交換回収する全熱交換器方式があります。

ヒートポンプ方式は、熱を回収する場所と放熱する場所を入れ替えて温風を取り出し、エアコンや冷房・冷蔵庫、洗濯乾燥機や給湯システム、床暖房などに使われています。一方全熱交換器方式は、熱のみを交換するヒートポンプ方式よりも省エネ効果が高いという利点がありますが、湿気と共に匂いを残してしまう弱点もあります。大型施設でも熱回収は行われていて、温泉施設の配湯を熱源として利用し、給湯や冷暖房・床暖房や浴槽の温度を上げるためなどに行われています。また、ゴミ焼却場や工場から出る廃熱ガスや蒸気、配湯を空調や給湯に利用することも行われています。

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